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機械式腕時計のなかでも自動巻きのものはムーブメントを長期間動かさないと機構が劣化する場合があると考えられています。 そこで発案されたのが 自動巻き腕時計のムーブメントを定期的に作動させる ワインディングマシーンです。「時計ワインダー」や「ウォッチワインダー」と呼ぶほうが一般的かもしれません。
そもそも機械式時計は手首に着けているときは腕の動きによってゼンマイを巻き上げるローターが回転する仕組みになっているので問題ないのですが、数日間身につけないとゼンマイが巻かれず時計は止まってしまいます。
止まった時計は毎回りゅうずを回してゼンマイを巻き上げて時刻を合わせる必要があり、すぐ使える状態になっていないので少し不便ですよね。 ムーブメントの劣化を予防する以外に、腕時計を常に使える状態にしておくためにもワインディングマシーンは保管ケースとして最適です。
ワインディングマシーンはスイッチを入れるだけで動きます。収納ケースとしても利用できるので時計を大切に保管することもできます。ケースの素材は木製、ABS樹脂などがあります。大きさもたいしたことありません。電気で動きますが音も静かで気になりません。「xxx分回転してzzz分停止」など回転の設定が可能なのが一般的です。
ワインディングマシーンが動いているところ。
時計が2本入るワインダーの動画。
値段は安い物でおおよそ5,000円、高価な物だと100,000円以上しますが、 収納できる本数やケースの素材などで差別化されています 。
手頃な価格で日本で入手しやすい製品が エスプリマ というブランドのワインダーで、ネット通販でも買うことができます。 amazon で売れているエスプリマの人気商品です。収納本数は1本です。
時計はメーカーやムーブメントの種類によって巻き上げの能力に違いがあるので、ワインダーには4段階設定プログラムというものが内蔵されており、自分の時計に合わせて最適な設定ができるようになっています。
4本の時計を同時に巻くワインダーも売っています。製品によってはワインディング部分は4本だけれど、その他に数本の腕時計を収納できるスペースもあるのでコレクションケースとしても活躍します。4本巻きは比較的高級感あふれる作りのものが多いです。もちろんワインダーの動作モードも複数設定できます。
上の動画にあるような縦型の製品もあります。横幅を取らない省スペースです。
知る人ぞ知る SWISS KubiK のワインダーがインターネットで入手可能です。 パソコンとUSBで接続して専用のソフトウェアで設定すればあなたの時計に合わせたプログラムがワインダーに記録される仕組みを持っていたり、ケース素材がレザーやウッド、アルミといった高級なものを使っていたりして、価格もそれなりに高いです。 またオメガやロレックスといったスイスの高級時計ブランドが推奨するワインダーでもあります。
ワインダーは自動巻き腕時計を1本しか所有していなくて毎日身に着けているのなら必要ないかもしれませんが、2本、3本所有しだすと重宝するものです。
最終更新日: 2020年06月28日(日) / カテゴリー: その他