役立つ UNIX コマンド

quota

学生はみな、個人のファイル用にファイルシステム上のディスクスペースを一定の量だけ割り当てられます。 通常は 100MB です。割り当ての量を超えると、超過ファイルは7日後に削除されます。

Note

(訳注)本書は学校向けに書かれているためこのような説明があります。家庭で利用するシステムに、このような制限は設けられていません。

割り当てられたディスクスペースの使用量を確認するには次のコマンドを入力してください。

% quota -v

df

df コマンドはファイルシステムの空き容量を報告します。現在のファイルシステムの残量を確認するには次のコマンドを入力してください。

% df .

du

du コマンドはサブディレクトリの使用量をキロバイトで報告します。割り当てられたディスクスペースを超過している場合、どのディレクトリの使用量が多いかを確認するのに使えます。ホームディレクトリで次のコマンドを入力してください。

% du -s *

-s オプションはサマリ(合計の使用量)を表示します。 * は全てのファイルとディレクトリについて報告するように指示します。

gzip

ファイルのサイズを縮小して、ディスクスペースの容量を増やします。次のコマンドを入力してください。

% ls -l science.txt

ls -l で表示されたファイルサイズを確認したら science.txt を圧縮します。

% gzip science.txt

このコマンドはファイルを圧縮して、 science.txt.gz というファイルで保存します。

ls -l で圧縮後のサイズを確認してみましょう。

圧縮を解く(展開する)には gunzip コマンドを使います。

% gunzip science.txt.gz

zcat

zcat コマンドは gzip コマンドで圧縮されたファイルを展開せずにファイルの内容を読み取ります。

% zcat scienct.txt.gz

もしもテキストのスクロールが速くて読み取れないようならパイプを使って less に出力します。

% zcat scienct.txt.gz | less

file

file コマンドはファイルに含まれているデータの種類を判定します。 ascii(テキスト) や画像、圧縮データなどに分類されます。

ホームディレクトリのすべてのファイルを確認するには次のコマンドを入力してください。

% file *

diff

diff コマンドは、ふたつのファイルの違いを比較します。 file1 と呼ばれるファイルを持っており、そのある部分を編集し、 file2 としてそれを保存したとします。違いを見るには次のコマンドを入力します。

% diff file1 file2

出力結果において < で始まる行が file1 を表し、 > で始まる行が file2 を表します。

find

find コマンドは指定のディレクトリから、名前や日付、ファイルサイズなどで、ファイルとディレクトリを検索します。シンプルなコマンドですがオプションが沢山あります。 man find でマニュアルを読んでみましょう。

カレントディレクトリから .txt の拡張子をもつすべてのファイルを検索してみます。検索結果はファイル名を端末画面に表示します。

% find . -name "*.txt" -print

1Mb 以上のファイルを検索して詳細情報を表示します。

% find . -size +1M -ls

history

C シェルはあなたが入力した命令の一覧を保持します。各コマンドは入力された順に番号が付いています。

% history

C シェルを使っているなら、感嘆符(!)を使うことで簡単にコマンドを再び実行することができます。

% !!

最後に実行したコマンドを呼び出します。

% !-3

3つ前のコマンドを呼び出します。

% !5

5番の番号がついたコマンドを呼び出します。

% !grep

grep で始まる最後のコマンドを呼び出します。

history が保持するリストの数を増やすこともできます。

% set history=100


この文書は UNIX Tutorial for Beginners から派生した文書です。 Creative Commons License の下で利用できます。

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最終更新日: 2011年02月24日(木)


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