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ゲーム開発に最適なノートパソコンの選び方/おすすめ機種紹介

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ゲーム開発には、最高クラスのハードウェアが必要です。最上級で高速なプロセッサ、十分な RAM 容量、高速大容量のストレージ、高性能な GPU が求められます。

必ずしも高いお金を払う必要はなく、高性能の仕様を備えていることが条件です。ただし、価格と性能は間違いなく相関する傾向があるので十分な予算を確保しましょう。

ゲーム開発のためのハードウェア要件

繰り返しになりますが、ゲーム開発には、最高クラスのハードウェアが必要だと思ってください。もちろん開発するゲームの種類によっては中程度のスペックでも対応できます。ただ、あとになって「もうちょっと性能の高いマシンを選べば良かった」と後悔しないようにできるだけ高性能なマシンを選んでください。予算は最低20~30万円です。

2023年12月時点で、推奨するハードウェアの要件です。

プロセッサー/CPU

ゲーム開発ではマルチタスク性能に優れたプロセッサーを推奨します。

理想的なプロセッサーは、6個以上のコア数と、3.5GHz 以上の動作周波数(クロック速度)を備えていることです。

AMD プロセッサーの場合

AMD 「Ryzen PRO 7000 シリーズ」または 「Ryzen 7000 シリーズ」から、 Ryzen 9 か Ryzen 7 を選びましょう。

インテル プロセッサーの場合

第13世代以降の Core i9 か Core i7 を選びましょう。

世代はプロセッサー名のハイフン「-」に続く2桁の数字で判別します。例えば「Core i7-13800H」なら「13」世代、「Core i9-12900H」なら「12」世代です。

メモリー/RAM

メモリーは最低限 16 GB は欲しいです。規格は DDR5 を選びます。

3D ゲーム開発の場合は 32 GB 以上あると安心です。

ストレージ

現時点でストレージの種類は SSD で、規格は M.2 PCIe-NVMe の1択しかありません。

容量は 512 GB 以上をおすすめします。

一般的に 3D ゲームは 2D ゲームよりも多くのデータを必要とするためストレージ容量も 1 TB 以上を検討します。

グラフィックカード/GPU

ゲーム開発にはグラフィックスの処理能力が高い GPU が必要です。

dGPU (ディスクリート GPU) と言って、グラフィック処理専用のプロセッサーを搭載していることが理想です。たいていの場合グラフィック機能が「CPU 内蔵」と記載されていますが、CPU 内蔵の機能に加えて dGPU を選択できるようになっています。

製品仕様には「NVIDIA GeForce RTX」と書かれたものを選んでください。 ただ NVIDIA GeForce 製品は種類が豊富で選択に迷います。 最新は「GeForce RTX 40 シリーズ」と呼ばれる RTX のあとに「40」で始まる製品です。「8GB」 や 「12GB」 といった表記は GPU 専用のメモリ容量を示しており、8GB 以上をおすすめします。

次の画像は製品仕様の表示例です。 引用製品 Lenovo ThinkPad P1 (第13世代Intel® Core™)

Lenovo ThinkPad P1 のグラフィックカードは NVIDA RTX シリーズを選択できる

2D ゲームであれば CPU 内蔵のグラフィックで対応できることもあります。その場合、AMD プロセッサーであれば Ryzen の Radeon Graphics を、インテル Core i プロセッサーであれば Iris Xe Graphics を選びます。 2D でも GPU をばりばり使うソフトウェアがあるので、心配ならやはり NVIDIA の GPU を選択しましょう。

ディスプレイ/モニター

ディスプレイ サイズは15インチ以上がおすすめです。

dGPU を搭載する機種は本体サイズも大きいため、その分ディスプレイのサイズも大きくなる傾向にあります。

プログラミングなら広い画面で多くのソースコードが表示できるほうが、コーディングの効率は良くなります。

画像や3Dオブジェクトなどグラフィックの制作ツールはソフトウェアの機能として多数のスライダーやボタンの操作オプションがあり、細かい操作が多くなるので、17インチ以上の大型でゆとりのあるサイズを選択しましょう。

解像度はアスペクト比 16:10 が主流になってきており WQXGA (2560 x 1600) で問題ないです。

一般的な画面解像度
名称 横x縦サイズ アスペクト比
FHD 1920 x 1080 16:9
FHD+ (WUXGA) 1920 x 1200 16:10
WUXGA (FHD+) 1920 x 1200 16:10
WQXGA 2560 x 1600 16:10
WQUXGA(4K) 3840 x 2400 16:10

参考ページ: ディスプレイ解像度・サイズの一覧

その他、「リフレッシュレート」といって 「Hz (ヘルツ)」という単位で表わされる、1秒あたりの画面の書き換え回数があります。この数値が大きいほうが滑らかな表示が可能になります。 標準的なディスプレイのリフレッシュレートは 60Hz ですが、120Hz や 165Hz といった高いリフレッシュレートを持ったディスプレイが選択できる製品もあります。 動きの激しいゲームにはリフレッシュレート 144Hz 以上がおすすめです。

光沢の「あり/なし」については、目への負担が少ない「光沢なし」をおすすめします。

接続ポート

ゲーム開発の作業効率を高めるために外部モニターを接続したり、マウスを接続する場合があるでしょう。

外部ディスプレイの接続にはスタンダードな HDMI と、キーボードとマウス用には USB ポートが必要になります。

オプションとしては、画像や音源などのデータをネットワークを経由して送受信するために安定したネットワーク接続を可能にする有線LANを備えていることであったり、無線LAN では高速な Wi-Fi 6 対応の機種を選びます。

音源の制作には、有線イヤホンやマイクをつなぐジャックも欲しいです。

不足するポートは別売の USB ハブやドッキングステーションによって増やすことができます。

バッテリー

開発作業に没頭するなら常にACアダプターを接続しておくはずです。ですからバッテリー駆動時間を気にする必要はないでしょう。

電源を確保できない場所での作業が多い場合、最大10時間ほどの持続時間が理想です。

ゲーム開発向けのおすすめ機種

ゲーム開発向けのノートパソコン選びは、 ゲーミングパソコンとして売り出されている製品から選ぶのが効率が良い方法 です。

製品仕様の最重要ポイントとして GPU の性能があげられます。GPU の性能を低いものにすれば価格を安く抑えられます。 dGPU 非搭載で CPU 内蔵のグラフィックだけにすれば、安くなりますが開発マシンとしての汎用性に欠ける場合があります。そこを見極める知識や経験が無ければ、グラフィックは必ず NVIDIA の GPU を搭載したパソコンにしましょう。

万能な機種 Legion Pro 5 Gen 8 16型(AMD)

Lenovo Legion Pro 5 Gen 8 16型(AMD)

『Legion Pro 5 Gen 8 16型(AMD)』 は Lenovo 社のゲーミングノートパソコンです。標準的なモデルは中間的なスペックですが十分性能は高いです。製品構成をカスタマイズすればハイエンドにせまる性能でオールラウンドに活躍する製品です。

直販サイトでカスタマイズできる最高スペック
項目 内容
プロセッサー AMD Ryzen 9
メモリ 32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス(ビデオ・チップ) NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop
ディスプレイ 16型 WQXGA液晶 (2560 x1600) リフレッシュレート 240Hz
バッテリー駆動時間 約6時間

このスペックで価格は約41万円です。(2023年12月調べ)

Legion Pro 5 Gen 8 16型(AMD) の最安値モデルを探す

持ち運びしやすい ROG Flow Z13 (2023) GZ301

ROG Flow Z13 (2023) GZ301

持ち運びしやすい製品はディスプレイが小型の製品に限られます。

ASUS社の『ROG Flow Z13 (2023) GZ301』 はゲーミングパソコンとしてはめずらしい13インチの製品です。

2-in-1 ノートパソコンでタブレットとしても使えます。

最高スペック ROG Flow Z13 GZ301VV (GZ301VV-I9R4060)
項目 内容
プロセッサー インテル Core i9
メモリ 16GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス(ビデオ・チップ) NVIDIA GeFOrce RTX 4060
ディスプレイ 13.4型 2,560 x 1,600、リフレッシュレート 165Hz
バッテリー駆動時間 約8.8時間

メモリが最大 16GB しかサポートしていないのが惜しい点です。

このスペックで価格は約30万円です。(2023年12月調べ)

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比較的安価な Lenovo LOQ 16APH8(AMD)

Lenovo LOQ 16APH8(AMD)

Lenovo の 『LOG 16APH8(AMD) 』 は GPU に NVIDIA Geforce RTX の 40 シリーズのなかから下位のモデル「GeForce RTX 4050 Laptop」を搭載した製品です。

スタンダード(RTX 4050)モデルのスペック
項目 内容
プロセッサー AMD Ryzen 7
メモリ 16GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス(ビデオ・チップ) NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop
ディスプレイ 16インチ WUXGA 液晶 (1920 x 1200) リフレッシュレート 140Hz
バッテリー駆動時間 約8時間

このスペックで価格は約15万円です。(2023年12月調べ)

グラフィック機能を左右する GPU が NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop で、ディスプレイの解像度がゲーミングパソコンとしてはやや低くWUXGA (1920 x 1200)、メモリが 16GB しか搭載していないことで価格が抑えられています。

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18インチ大画面 Razer Blade 18

Razer Blade 18

設置場所の都合で、ノートパソコンを机に据え置きで使うことを考えており、できるだけ大きな画面サイズで作業したい場合には18インチの製品が選択肢となります。

18インチの製品のなかでも 『Razer Blade 18』 はデスクトップ並みのパフォーマンスを備えた製品です。

直販サイトでカスタマイズできる最高スペック
項目 内容
プロセッサー インテル Core i9
メモリ 32GB (GeForce RTX 4090 選択時)
ストレージ SSD 2TB (1TB 2台搭載)
グラフィックス(ビデオ・チップ) NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop
ディスプレイ 18インチ QHD+ (2560 x 1600) リフレッシュレート 240Hz
バッテリー駆動時間 公式サイトに記載なし

このスペックで価格は約75万円です。(2023年12月調べ)

タワー型のパソコンがノート型に変形したと考えれば良いです。なのでバッテリー駆動は気にせず常時電源に接続して使います。

Razer のノートパソコンの特徴として、15インチ以上の製品であってもキーボードにテンキーがついていないことです。 多くのメーカーでは15インチ以上の製品になるとキーボードがテンキー付きになります。 Razer のノートパソコンは14インチから18インチまで、テンキーレスのキーボードです。

Razer Blade 18 を公式オンラインストアで購入する

18インチ大画面 ROG Strix Scar 18

ROG Strix Scar 18

もうひとつ18インチの大型ノートパソコンでおすすめなのが ASUS の『ROG Strix Scar 18』 です。

上記の『Razer Blade 18』キーボードにテンキーが無いのですが、『ROG Strix Scar 18』にはテンキーがついています。

ベーシックモデル ROG Strix SCAR 18 G834JZ (G834JZ-I9R4080) のスペック
項目 内容
プロセッサー インテル Core i9
メモリ 32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス(ビデオ・チップ) NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop
ディスプレイ 18型 2560 x 1600、 リフレッシュレート 240Hz
バッテリー駆動時間 約9.2時間

このスペックで価格は約48万円です。(2023年12月調べ)

最高スペックのモデル GB34JY は NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop 搭載ですが、在庫切れのため購入できません。人気モデルなのか部品が調達できないのか理由まではわかりません。

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最上級の機種 ThinkPad P1 (第13世代Intel® Core™)

Lenovo ThinkPad P1 Gen 6

動きが遅いとか容量が足りないとか、一切心配することのない最高スペックを選ぶなら Lenovo の『ThinkPad P1 Gen 6 (第13世代Intel® Core™)』 をおすすめします。

直販サイトでカスタマイズできる最高スペック
項目 内容
プロセッサー インテル Core i9
メモリ 96GB
ストレージ SSD 4TB (2nd ストレージなし)
グラフィックス(ビデオ・チップ) NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop (2nd ストレージを搭載すると選択不可になる)
ディスプレイ 16型 WQUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (3840 x 2400) リフレッシュレート 記載なし
バッテリー駆動時間 約19.5時間

このスペックで価格は約114万円(2023年12月調べ)です。

ThinkPad P1 はゲーミング パソコンでは無いのでキーボードが派手に光ったりしません。

バッテリー駆動時間も申し分なくモバイル ワークステーションとして最高級のスペックを備えるノートパソコンはこの ThinkPad 以外にありません。

ちなみに Lenovo は直販ショップでスペックをカスタマイズがしやすいのがメリットです。自分に必要なスペックに絞った製品を買いやすいです。

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おわりに

繰り返しますが、ゲーム開発向けのノートパソコン選びはゲーミング パソコンとして売り出されている製品から選ぶのが効率が良い方法です。

追加の情報としてゲーミング パソコンで有名なメーカーおよび製品ブランドを紹介しておきます。

ゲーミング パソコンで有名なメーカーとブランド
メーカー/ブランド メーカーの宣伝文
ASUS ROG ROGは絶え間ないイノベーションによって推進され、日常を超えた素晴らしい体験を世界中のゲーマーや愛好家に提供することを目的としています。
Alienware 象徴的なデザインのパワフルなゲーミング ノートパソコン。考え抜かれた内部設計により、かつてないゲーム体験を実現します。
MSI (無し)
Acer Predator 最新テクノロジーを搭載。幅広いラインアップを揃えたAcerのゲーミングシリーズ。
HP OMEN ゲームを愛する全ての人々の成長を応援するゲーミングPCブランド
Lenovo Legion 好きなゲームを大満足のクオリティで楽しむなら、これっきゃない。
Razer 最新のテクノロジーで設計およびサポートされており、仕事やゲームプレイにおいて究極のパフォーマンスを発揮します。

最終更新日: 2023年12月10日(日)