
重要
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本記事では 富士通 のノートパソコン のシリーズ別の特徴を紹介します。
富士通 のノートパソコンは製品の特長でシリーズが分かれています。いわゆる「種類」ですね。 2025年2月時点で8つのシリーズがあります。
- UH / Note U
- Note C
- MH
- FMV Zero
- AH
- NH
- PH
- エントリーモデル
「FMV」という表記も見かけると思いますが、富士通(正式社名: 富士通クライアントコンピューティング)が開発・販売するパソコンは、すべて「FMV (エフ エム ブイ)」というブランドで展開されているからです。 なので、FMV と出てきたら「富士通社のパソコンなんだな」と理解して間違いありません。FMV ブランドについては公式サイトを参照 ください。
この記事の目次
シリーズ比較表
ブランドを価格、性能、用途で比較します。
性能と用途については私個人の経験にもとづく評価です。 この記事を書いている時点で私は自宅で Lenovo の ThinkBook 14 Gen4 AMD (※)を使用中でして、この製品スペックを中間の位置づけとして良し悪しを判断する目安にしています。
(※)比較製品が他社製ではありますが、どのメーカーであってもCPUやメモリなど同じ仕様の部品を搭載していれば性能の違いはほとんど無いので比較することができます。
価格と性能
価格と性能の評価を「低」「中」「高」の3段階に分けてます。
シリーズ | 価格 | 予算 | 性能 |
---|---|---|---|
UH / Note U | 中~高 | 14~40万円 | 低~高 |
Note C | 中~高 | 16~22万円 | 中~高 |
MH | 中~高 | 15~19万円 | 中 |
FMV Zero | 中~高 | 18~39万円 | 中~高 |
AH | 中~高 | 13~35万円 | 低~高 |
NH | 高 | 18万円~ | 高 |
PH | 中~高 | 16~25万円 | 中~高 |
エントリーモデル | 低~中 | 9~15万円 | 低~中 |
価格は2025年2月現在。
性能の「中」判定となるスペックの目安は以下の通りです。
CPU: AMD Ryzen 5 7000シリーズ または Intel Core i5 13世代 / Core Ultra 5 メモリ: 16GB SSD: 512GB
業務用途
FMV のノートパソコンのなかでも UH / Note U、FMV Zero はビジネスでも使えます。 Note C と MH はビジネスでも使える性能がありますが10人に満たない小規模事業者向けとなっています。学生や家庭利用には幅広く対応できる仕様になっています。 どの製品も負荷のかかるゲームや画像・映像制作に必要な高性能GPUを搭載していません。
業務内容の違いは、パソコンにかかる負荷の違いとして認識してください。 評価を「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」の3段階に分けてます。
処理データ量が多い業務用途での比較
シリーズ | RAW画像・映像編集 | 科学技術計算 | ソフトウェア開発 | 2D,3Dグラフィック制作 | ライブ動画配信 |
---|---|---|---|---|---|
UH / Note U | △ | △ | △○ | △ | △ |
Note C | △ | △ | △○ | △ | △ |
MH | △ | △ | ○ | △ | △ |
FMV Zero | △ | △ | ○ | △ | △ |
AH | ☓△ | ☓△ | △○ | ☓△ | ☓△ |
NH | △ | △ | ○ | △ | △ |
PH | △ | △ | ○ | △ | △ |
エントリーモデル | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ |
「☓△」など評価マークが複数付いているのは選ぶ仕様によって性能が変わるため評価が分かれることを示します。
処理データ量が少なめの業務用途で比較
シリーズ | プレゼン資料作成 | データ入力 | ビデオ会議 | 写真・動画視聴 |
---|---|---|---|---|
UH / Note U | ○ | ○ | ○ | ○ |
Note C | ○ | ○ | ○ | ○ |
MH | ○ | ○ | ○ | ○ |
FMV Zero | ○ | ○ | ○ | ○ |
AH | ○ | ○ | ○ | ○ |
NH | ○ | ○ | ○ | ○ |
PH | ○ | ○ | ○ | ○ |
エントリーモデル | △ | ○ | ○ | ○ |
家庭向け・ゲーム用途
FMV のノートパソコンはすべてのシリーズで家庭や趣味、学業の利用に向いています。 しかしながら、3Dゲームだけはすべてのシリーズで不向きです。
評価は3段階「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」に分けてます。
シリーズ | 動画視聴 | ブラウジング | 写真加工 | 年賀状作成 | チラシ作成 |
---|---|---|---|---|---|
UH / Note U | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Note C | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
MH | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
FMV Zero | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
AH | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
NH | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
PH | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
エントリーモデル | ○ | ○ | △ | ○ | △ |
シリーズ | 家計簿 | 3Dゲーム | ビデオ通話 | ライブゲーム実況 |
---|---|---|---|---|
UH / Note U | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
Note C | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
MH | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
FMV Zero | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
AH | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
NH | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
PH | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
エントリーモデル | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
シリーズ別解説
ここからはシリーズ個別に特長や用途を解説します。
上の比較表で示したことを、やや詳しく文章で説明しています。
UH / Note U
- FMV のノートパソコンのなかでスタンダードに位置づけられるシリーズ
- 高速なプロセッサーと大容量メモリが選択でき、仕事からプライベートまで様々なシーンで使える製品がそろっている
- 重さが 1kg 未満で薄くて軽い。通勤や通学で頻繁にパソコンを持ち運びする人に向いている
- タッチパネル対応の 2-in 1 モデルあり
- SIMカードを挿して通信できる無線WAN搭載のモデルもあり
- 画面サイズは14インチが主流
- 価格は幅広い。2025年2月時点での購入予算は14〜40万円
【代表的なモデル】LIFEBOOK WU2/J3
Note C
- 大学生や高校生をターゲットにしているシリーズ
- パソコン本体のデザインに凝っており FMV のなかではスマートでフラットな異色の見た目
- 学校のレポート作成。自宅からのオンライン授業は余裕でこなせる性能がある
- 製品ラインナップは性能で差別化されて、ライト、スタンダード、ハイスペックの3種類と選びやすい。ちなみにスタンダード以上がおすすめ
- ゲームや映像制作など高いグラフィック能力を要する作業は不向き
- コンパクトでカバンにも入れやすく持ち運びも容易
- 画面サイズが13.3インチのみ
- 価格は中〜高。2025年2月時点での購入予算は16〜21万円
【代表的なモデル】FMV WC1-K1(Note C)
MH
- 中堅クラスの性能で、製品価格を抑えたシリーズ
- 学生や新社会人向けで、とりあえずノートパソコンを持っておいて損はしない能力がある
- 日常の調べもの、動画視聴、オンラインショッピング、Microsoft Office を使った資料作成まで難なくこなせる
- 映像制作や3Dゲームは不可
- 画面サイズは14インチのみ
- 価格は中間。2025年2月時点での購入予算は15〜19万円
【代表的なモデル】LIFEBOOK WMB/J3
FMV Zero
- 軽量で高性能が売りのシリーズ
- 2025年2月時点で世界最軽量のノートパソコン。軽さでこの製品に匹敵する製品は他には無い
- 「ミニマル」なデザインとして無駄なものを省いているものの、多用途に利用できることが売り
- ビジネス用途も可
- 最高クラスのCPU(インテル® Core™ Ultra 7 155H)搭載の製品を選べば、動画編集から、軽いゲームのプレイも可能
- AI処理(NPU)にも優れた能力がある
- 画面サイズは14インチのみ
- 価格は中~高価格。2025年2月時点での購入予算は18~39万円
【代表的なモデル】LIFEBOOK WU5/J3
AH
- 画面サイズが16.0型の大画面ノートパソコン
- 家庭用からビジネス用まで幅広く対応する
- 据え置きで使うのが前提で、持ち運びは不向き
- バッテリー駆動時間も長いとは言えず約4~5時間
- 高性能モデルから高コスパモデルまで選択肢が豊富
- 光学ディスクドライブがついているので DVD の映像再生やデータ読み取りができる。一部モデルでは Blu-ray Disc も対応
- 3D ゲームのプレイには不向き
- 画面サイズは16インチのみ
- 価格は中~高。2025年2月時点での購入予算は13~35万円
【代表的なモデル】LIFEBOOK WA3/J3
NH
- 画面サイズが17.3型と AH シリーズよりもさらに大画面になったノートパソコン
- 据え置きで使うのが前提で持ち運びは不向き
- バッテリー駆動時間も約3時間なので、常に電源アダプタを接続したまま使う
- HDMI 入力ポートを搭載しており、プレイステーションなどのゲーム機を接続したり他のノートパソコンを接続すれば NH パソコンがディスプレイとして使用できる
- AH シリーズ同様に光学ディスクドライブを搭載しているので大画面で映像が楽しめる
- 3D ゲームのプレイには不向き
- 画面サイズは17インチのみ
- 価格は高いほう。2025年2月時点での購入予算は18万円から。
【代表的なモデル】LIFEBOOK WN1/J3
PH
- 画面サイズが16.0型と大画面でありながら薄型で比較的軽いノートパソコン
- 軽いとは言うものの 1.68kg あるので、持ったまま長時間の移動は不向き
- 光学ディスクドライブは無いため、大画面のノートパソコンは欲しいけれどドライブまでは不要な場合に選択するシリーズ
- バッテリー駆動時間は約8時間でフル充電の状態なら学校や仕事で1日ぎりぎり使える
- 3D ゲームのプレイには不向き
- 画面サイズは16インチのみ
- 価格は中~高。2025年2月時点での購入予算は16~25万円。
【代表的なモデル】LIFEBOOK PH77/J3
エントリーモデル
- 必要最低限の機能に絞った高コスパモデル
- 価格が安いことを理由に選ぶのは難しく、購入にあたってはパソコンのスペックを見極める知識が必要
- 10万円未満のモデルは文書作成のみ、YouTubeで動画再生のみ、ネットショッピングのみ、といったライトな作業向け
- 最も性能が高いものを選べば「音楽を再生しつつ調べ物をしながらレポート作成」といったマルチタスクが快適になる性能を手に入れられる
- 3D ゲームのプレイには不向き
- 画面サイズは15.6インチのみ
- 価格は低~中。2025年2月時点での購入予算は9~15万円
【代表的なモデル】FMV Lite WA1/J2
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