重要
この文書は『 ノートパソコン購入ガイド 』の一部です。文書の文脈に不明な点がある場合は はじめのページ から読み返してください。
本記事では HPの個人向けノートパソコン のブランド別の特徴を紹介します。
法人向けブランドは別の記事 『 HP 法人向けノートパソコン製品ブランドの違い・比較 』ページをご覧ください。
他のメーカーは製品の種類を「シリーズ」と呼ぶ場合もありますが、HPは公式サイトで「ブランド」としていますので公式サイトの呼称に合わせて用語を使っています。
HP のノートパソコンの種類は大きく個人向け、法人向けで分かれており、さらに細かく製品の特長や用途でブランドが分かれています。2023年7月時点で個人向けは7つのブランドがあります。
個人向け製品ブランド
- Spectre (スペクトル)
- ENVY (エンヴィ)
- Pavilion (パビリオン)
- HP (エイチピー)
- OMEN (オーメン)
- Victus (ヴィクタス)
- Chromebook (クロームブック)
この記事の目次
ブランド比較表
ブランドを価格、性能、用途で比較します。
性能と用途については私個人の経験にもとづく評価です。 この記事を書いている時点で私は自宅で Lenovo の ThinkBook 14 Gen4 AMD (※)を使用中でして、この製品スペックを中間の位置づけとして良し悪しを判断する目安にしています。
(※)比較製品が他社製ではありますが、どのメーカーであってもCPUやメモリなど同じ仕様の部品を搭載していれば性能の違いはほとんど無いので比較することができます。
価格と性能
価格と性能の評価を「低」「中」「高」の3段階に分けてます。
ブランド | 価格 | 予算 | 性能 |
---|---|---|---|
Spectre | 中~高 | 16~26万円 | 中~高 |
ENVY | 中 | 11~17万円 | 中 |
Pavilion | 低~中 | 9~18万円 | 低~高 |
HP | 低~中 | 4~15万円 | 低~中 |
OMEN | 中~高 | 16~50万円 | 中~高 |
Victus | 中 | 10~23万円 | 低~中 |
Chromebook | 低 | 7万円 | 低 |
価格は2023年6月現在。
性能の「中」判定となるスペックの目安は以下の通りです。
- CPU: AMD Ryzen 5 7000ブランド または Intel Core i5 13世代
- メモリ: 16GB
- SSD: 512GB
業務用途
この記事は個人向けパソコンの紹介なので、業務用途の評価は省略します。
実際はビジネス向けに使っても問題ない性能を有していますが、セキュリティや複数台の管理を考えると個人向け製品をビジネスに使うのは避けたほうが良いです。
家庭向け・ゲーム用途
HP のノートパソコンのなかでも ENVY がデジタルワークをばりばりやる人向け、 Pavilion が写真管理をしたり年賀状を作って印刷したり動画を楽しんだり一家に一台あれば良い程度の性能です。 3Dゲームをするにはゲーミングブランドの OMEN/Victus になります。
評価は3段階「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」に分けてます。
ブランド | 動画視聴 | ブラウジング | 写真加工 | 年賀状作成 | チラシ作成 |
---|---|---|---|---|---|
Spectre | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ENVY | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Pavilion | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
HP | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
OMEN | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Victus | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Chromebook | ○ | ○ | ☓ | ☓ | △ |
ブランド | 家計簿 | 3Dゲーム | ビデオ通話 | ライブゲーム実況 |
---|---|---|---|---|
Spectre | ○ | △ | ○ | △ |
ENVY | ○ | △ | ○ | ☓ |
Pavilion | ○ | △ | ○ | ☓ |
HP | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
OMEN | ○ | ○ | ○ | ○ |
Victus | ○ | ○ | ○ | ○ |
Chromebook | △ | ☓ | ○ | ☓ |
ブランド別解説
ここからはシリーズ個別に特長や用途を解説します。
上の比較表で示したことを、やや詳しく文章で説明しています。
Spectre
- ハイスペックで高級感を漂わせた製品
- 14インチの軽量モデルはビジネスにも使えるオールマイティな性能
- ただ本格的な映像制作やグラフィック デザインなどクリエイティブワークには厳しい性能
- 正直このブランドは無くても消費者としては困らないので、HPの愛好家が選ぶブランド
- 価格は高め。2023年6月時点での購入予算は17~30万円
ENVY
- 趣味用途であれば写真、映像、音楽、イラスト制作にも対応するクリエイター向け
- 高速なCPUと大容量のメモリとストレージを搭載しストレスのない快適性能
- ビジネスシーンの利用も可能
- 解像度が高く OLED ディスプレイを搭載する製品もあり
- 画面が360度回転するコンバーチブル型もあり
- 画面サイズが13,15,16インチが主流
- 価格は中くらいから高い。2023年6月時点での購入予算は11~40万円
ENVY は個人向け製品のなかでもクリエイター向けのブランドですが、プロレベルのクリエイティブ ワークをやる人や目指す人は法人向けの 「Z」ブランド製品 をおすすめします。
Pavilion
- YouTubeを見たり、軽いゲームをやったり、写真を印刷したり家庭に1台あれば助かるカジュアル利用のブランド
- 非力なCPUを選ぶと使い物にならないのでハイスペックなものを選ぶと間違いない
- 画面サイズが14と15インチが主流
- 価格は中間くらい。2023年7月時点での購入予算は9~18万円
HP
- 価格が安いからと買ってはいけないブランド
- 動画配信サービスを見るだけ、音楽を聴くだけ、検索に使うだけなどパソコンの用途を見極められる上級者が選んで買うブランド
- HP のなかでハイスペック製品を選ぶなら予算を増やして ENVY か Pavilion ブランドも候補にする
- 画面サイズは14と15インチが主流
- 価格は安い。2023年7月時点での購入予算は4~17万円
OMEN / Victus
- OMEN/Victus ともに3Dゲームに対応する性能を搭載
- OMEN はキーボードがきらきら光るなどゲーミングマシンによくある装飾がある
- Victus はゲーミングパソコンとしての派手さを排除して価格を抑えている
- ゲーム以外にも映像編集やイラストや音楽制作など大容量のデータとグラフィック処理に向いている
- ゲーム専用機なのでパソコン本体の冷却のためにファンが回る音がうるさくなりがち
- 画面サイズは16インチが主流
- 価格は高い。2023年7月時点での購入予算は12~50万円
HP 公式の参考ページ: HPのゲーミングパソコンどっちがいい?OMEN vs. Victus ゲーミングノートパソコン徹底比較!!
Chromebook
- Google社の ChromeOS というオペレーティングシステムを搭載した製品
- スマホやタブレットのようにひとつのアプリだけを使う用途
- 画面サイズは14インチが主流
- 価格は低価格。2023年7月時点での購入予算は7~10万円
Chrome OS 搭載パソコンは、簡単な話がスマホやタブレットに物理キーボードが付属しているものです。 何でもこなせるパソコンではありません。 価格が安いからという理由で買ってはいけません。
HP の個人向けノートパソコンを安く買うには
公式オンラインストアにキャンペーン・セール情報 があります。
「週末限定セール」のように見逃しやすい情報や「ゲーミングパソコン オンライン限定セール」といったユニークですぐに完売するセールもあるので、HPのノートパソコン買うならセール情報は見ておいたほうが良いです。
個人向け製品のお買い得情報は、下の画像をクリックして公式オンラインストアへ移動してチェックしてください。